TVアニメ ダンス・ダンス・ダンスール公式サイト

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SPECIAL

スタッフコメント

ジョージ朝倉(原作者)

アニメ化になると知った時はどうでしたか

ヒャッハー!!!!!!すっげーーーー!!!!!嬉しい!!!!!!
と、同時に、原作が絵も話もエグみ強めで全く爽やかさが無い上にバレエシーンをアニメーションにするの、かなりのハードルの高さだけどなぜ選ばれたんだろう!?
みたいな裏腹な感じでした!企画者の勇気…!よろしくお願いします。

先生一押しのキャラクターを教えてください

みんな、ほんとに大事です。よろしくお願いします。

アニメのアフレコには参加しましたか?参加場合雰囲気はどうでしたか

アフレコ現場というのに初めて足を踏み入れたのですが、声優さん、スタッフさん、境監督のプロのお仕事っぷりに、ただただ圧倒され感動していました。ひたすら凄い。よろしくお願いします。

アニメの本編を見てどう思いましたか

潤平が、流鶯が、都が喋って踊って生きてるっ…!!!って感動しました!!!凄いっ…!!!よろしくお願いします。

放送を楽しみにしてくれているファンの方へメッセージをお願いします

お陰様でとうとう潤平が、流鶯が、踊ったり話したり鼻歌歌いだしたりしちゃうんだぜ!?夢みたいだ…!!一緒に夢みようぜ!!!よろしくお願いします。

境 宗久(監督)

本作品を携わることになった経緯についてお聞かせください

MAPPAさんからバレエ漫画の作品があるんだが監督やってくれないかとおっしゃっていただき受けることになりました。

原作を読んでみてどうでしたか

キャラクターが生き生きとしていてリアルな青春感もあって、すごく共感もできる熱いドラマだなと思いました。ただバレエという題材をアニメにあてはめて考えてみると、途方もなく大変だなと思って緊張も走りました(笑)

セリフ、映像表現などでこだわっているところはありますか

中学生の青春ドラマであるところの生感、さわやかさ、バレエにうちこむ姿のひたむきさ等の”熱血”をどのように映像に落としこむかを意識しながら考えました。
バレエ作品なので、セリフなど基本原作通りなんですが、バレエ用語のイントネーションなどがわからない部分があるので、そのようなところもバレエ監修の先生に伺いながら進めています。
ちょいちょいでてくるロシア語などに役者さん達も苦戦されていたのではないかなと思います(笑)。
その上で、セリフを精査する中でも熱血な雰囲気だったりとか、熱さがうまく出るように残していけたらと思っております。

監督一押しのキャラクターについてお聞かせください

基本的には話の軸として潤平が周りを巻き込んでいく強いキャラクターで惹かれます。
そのほかだと千鶴さんのような冷たそうだけど実は熱い、みたいなキャラクターが好きですね。
声優さんもみんなお芝居入れ込んでやってくれているのですごく魅力的なキャラクターになっているとおもいます。

千鶴さんは作品の中で大人なので応援する側としては(年齢的に)距離が近いように思います

そうですね。潤平を育てるという感覚がすごい伝わってきて千鶴さんもがんばって欲しいなと思っています。

綾子さんも強烈なキャラクターですよね

そうですね、綾子さんなんかは潤平からすると立ちはだかる人みたいなイメージなんだけど、綾子さんはバレエ界を盛り上げたい、大事にしたいという気持ちが強くてまっすぐな人なのでちょっと冷たい感じがするんだけど強さとか熱さがあるので千鶴さんと同じく物語がすすんでいくと、共感できる部分も増えていくと思います…。

ARでの印象的なエピソードがあれば教えてください

バレエを踊る時に普通のアニメだとジャンプしたり踊ったりするときに息遣いなどをいれてもらうんですけれども、今回は、いつも以上にリアルに演技をしてもらいたくて役者さんたちを集めて流鶯役のモーションアクターの秋元康臣さんに実際バレエダンサーが演技中にどんな息遣いになるのかなどをレクチャーをしていただきました。

他のアニメではなかなかないのですごいですよね

普段のアニメと同じようにやろうとすると、バレエの世界と比べて違うということが多くて。息遣いもそうだし、実際作画の絵としても違っていました。
他のアニメでやっている普通の立ち姿が、バレエではそういう立ち方はしないよ、などがたくさんあったので未体験のことが多く大変でした。日々勉強しながら制作しています。

キャストさんに対してお願いした演技などありましたら教えてください

お願いというよりは相談なんですが、リアルな中学生の青春ドラマ感と言いますか、あんまり誇張しすぎたお芝居ではない芝居を目指してほしいと伝えましたね。とはいえリアル感を出して欲しいだけでなくコミカル、ギャグな部分もあったりするので誇張感は出しながらバランスを意識してもらいました。キャラの感情が繊細に描かれているのでそこには特にこだわって丁寧にやってもらおうと思いました。

これからアニメで見る方に向けてのみどころを教えてください

バレエはもちろんなんですけど、一番大事にしているところは中学校2年生の男の子がどのようにバレエにのめりこんでいくかという感情の繊細な流れだったり、中学ってこういうかんじだったよな!こういうことしてたよな、という部分を気にしながら作品に落としこんでいます。

全体的に青春感を打ち出していますよね

ちょっと甘酸っぱい展開もあったりするので、そういうところも楽しんで欲しいと思っています。

放送を楽しみにしてくれているファンの方へメッセージをお願いします

私自身この作品でバレエを初めて観るようになったのですが、勉強のために色々観ていくうちにバレエって綺麗なんだな、等と思っているうちに三回目くらいに観たバレエ公演「ドンキホーテ」で思わず泣いちゃいまして。
まさかバレエを見て泣く日がくるとは思ってなかったなぁ、と。本当に知らない世界を開いていただけたと思っています。今回本編のバレエシーンでご協力いただいたバレエのダンサーさんの動きなども素晴らしかったので、そういうところを感じていただいてバレエのことを好きになってくれたら幸いです。

成田良美(シリーズ構成・脚本)

本作品に携わることになった経緯について教えてください

境監督から、MAPPAさんを通してお声がけいただきました。作品名を聞いて、一瞬息が止まるくらいびっくり!『ダンス・ダンス・ダンスール』は一巻から一読者としてコミックスが出るたびに買っていて、続きを楽しみにしている作品だったので。大好きな作品のアニメ化に、シリーズ構成として参加できることが大変嬉しかったです。

原作を読んだみてどうでしたか

作品から感じられる熱量がとにかくすごい。1巻で都と千鶴が、潤平のジャンプにぶわっと突風を感じるというシーンがありますが、この作品全体からそんな突風のようなパワーを感じます。キャラクターもそれぞれ魅力的ですし、ドラマチックで1冊1冊に読みごたえがあって、前のめりになって読みました。

原作からアニメの脚本にする上で意識している部分はありますか。

原作がもっている熱やパワーを、アニメを観る皆さんにも感じてもらいたいので、どうすれば伝えられるかを常に考えながら書きました。あとアニメではバレエを踊る潤平たちを映像で見られて、バレエの音楽を聞くことができ、より深くダンスールの世界を楽しんでもらえると思ったので、そこも意識しました。バレエ公演を見に行ったり、動画を見たり、劇中の音楽を聴いたりして、自分の頭の中をバレエモードにして書きました。

脚本を作っていく上で大変なところはありましたか。

30分という尺に収まるようにまとめるのが、毎話とにかく大変でした。原作のセリフやシーンをできる限り入れたい、でも踊るシーンや音楽が流れる尺もとらなければならない。原作を何度も読み返しながら取捨選択し、泣く泣く削るという……好きな作品を書いて脚本にできる嬉しさがある一方で、そんな苦しさがありました。

ファンの方に観てもらいたいこの作品ならではのこだわりがありましたら教えてください。

ジョージ朝倉先生の作品の特徴だと思うのですが、“青春”という雰囲気を醸し出すことにこだわりました。バレエを通して描かれる恋愛や葛藤、潤平を中心にしたキャラクターたちの思春期ならではの青春を感じてもらえたらと思います。

放送を楽しみにしてくれているファンの方へメッセージをお願いします

私自身が大好きな作品ですので、皆さんにも大好きになってもらいたい!という思いを込めて書きました。ぜひご覧ください!!

長谷川ひとみ(キャラクターデザイン)

本作品に携わることになった経緯についてお聞かせください

最初は、ここじゃない会社にいたんですが、MAPPAさんから電話がありまして境監督が私を指名してくれたとのことで、一緒にやることになりました。監督とは以前に別の作品でご一緒していたことがあり、絵を覚えてくれていたみたいです。

原作を読んでみてどうでしたか

バレエのことはなにも知らなくて観に行ったこともなかったので、"バレエ"としての楽しみということはまだわからなかったんです。ですが、原作の5巻までを読ませていただいたらすごい面白かったんです。主人公の潤平がどう成長していって生きていくかということが大変興味深くて。最新巻でもまだ潤平のことがすごい気になる、そういう作品です。キャラクターの人生を魅せる作品だと感じました。

キャラクターデザインとしてデザインを起こす時に大変だったことはありますか

漫画の絵がすごく上手いんですよ。アニメーターの目線だと一本の線でうまくみせるってことは本当に難しいんです。的確にバレエダンサーを表すための線を描くのが難しいんですが、原作は少ない線で綺麗にうまく表現されていた。なので、アニメにする際に画力がいるなと思いまして、すごく勉強しなきゃと(汗)そこから勉強勉強です。
デザインを起こす上で漫画の白コマの印象をアニメにしたく、キャラクターデザインも過度に影をつけずに線の美しさや、的確なバレエのポーズをとった時に少ない線で魅力的にしたいなと思っています。全身のポーズももちろんそうなんですけど、特に先生の絵の目元は少女漫画のような美しい線になっているのでそういう美しさも表現したいと思っていました。

すごい目が印象的ですよね

そうですね。最初にデザインを起こすときに、一回色を塗ってみたんですが、模写して色を塗ってみるというか、線で描くというよりかはここにハイライトをつけるとか目がうるうるしてくるのはどのようになるのかなどのシチュエーションを想像して、色が乗ったときにどんな風になるかを考えました。

撮影前の絵がすごい印象的でしたね

アニメって目の中に線をたくさんつくって、ブレンドというぼかし処理を使うことが多いんですがこの作品は監督の方針でほぼその処理をしていなくて描いたものがそのまま出てしまうので逃げ場がなくてすごい難しい作品になりました(笑)少しでも変な線を描いてしまうと物足りなさが目立ってしまったりするので気が抜けない作品だなと思います。

描くのに大変なキャラクターなどいたりしますか

一番潤平が難しいです。次に都も。
潤平は一番よく出てくるんですが、捉えどころが難しいキャラクターです。原作のシーンに真正面がないので参考がなくて真正面が描きづらいんです。アニメを作る上では漫画では表現しなくても成立するようなカットでもどこどこにいってまっすぐ歩いてくるなどの構図があるのでどの顔も描けないといけないので全ての顔の角度を作らなくてはならないんです。千鶴さんは、ばしっとした正面の絵が原作にもあるんですが、潤平はほぼないんです。

流鶯はどうですか?

流鶯はわりと描きやすいんです。特徴がすごいあるわけではないんですが、なんていっていいのか死んだ目の顔(笑)というか、イケメンのこういう顔っていうパターンのようなものがあり、共通認識でわかりやすいんです。

ファンの方に観てもらいたいこだわりポイントがあればお聞かせください

バレエシーンにすごい労力がかかっています。バレエダンサーの方がモーションキャプチャーで踊ってくれてもいるんです。しかもそれだけでなく事前に音楽に合わせてこのシーンはこんな振りになる、踊りになるということを綿密に計画して作っています。それを3Dのチームがつくってくれてアニメーターが最後にアニメとして描いています。たくさんの方々が関わって出来上がっていっています。私は最後の総作画監督しての担当なので、私のところに来る時にはカット袋の厚みがすごくなっていて皆さんの努力がすごい伝わっています。

放送を楽しみにしてくれているファンの方へメッセージをお願いします

この作品に関わっていて、一度打ち合わせをしたときに、どの漫画のシーンにどの音楽があてはまるか、みたいな会議をしたときがあったんです。その時すごい楽しかったというか、白鳥の湖の映像などを見ていたんですが、音楽がここで使われるんだというのを実感しました。漫画だと音楽表現がとても難しいのですがアニメになると、この作品に音楽がついて動いていくというのがすごく楽しみになっています。その過程を見ているだけで私自身すごくわくわくしたので、ぜひ音楽も含めてのアニメ表現を楽しみにしていただけたら幸いです。